英イングランドで8日、新型コロナウイルス対策として導入されているロックダウン(都市封鎖)の一部が緩和され、学校がおよそ2カ月ぶりに再開された。政府は2月にロックダウンの段階的解除に向けたロードマップを公表しており、これが第1段階目の緩和となる。
この日から初等教育学校は大半が再開され、中等教育学校の多くは全生徒の新型コロナウイルス感染検査の進捗状況に合わせて各校が週内に段階的に再開していく。中等教育学校では、当初は3回の検査を実施し、その後は自宅で週2回の検査を継続して感染状況を監視するとともに、校内でのマスク着用も強く推奨されている。
政府は学校再開にあたり、授業の遅れを取り戻すための補習などに17億ポンドを拠出すると発表した。また、休暇日数の縮小による授業日数の確保や学期を通常の3学期から増やすことなども提案している。
今回のイングランドの規制緩和では、学校再開のほか、屋外で異なる世帯の2人が運動以外の目的で会うことも認められる。
なおスコットランドとウェールズでは、初等教育の低学年の授業は2月に再開されている。残りの初等教育と中等教育については、スコットランドは15日に再開し、ウェールズでは15日から4月半ばの間に再開する予定。英領北アイルランドでは、8日から初等教育の低学年に限って再開している。
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