イタリア政府は4日、春に予定していた市長選と地方選を9~10月に延期すると発表した。新型コロナウイルスの変異株の感染拡大が懸念されるため。
4~6月にローマ、ミラノ、トリノ、ナポリなどの都市で予定されていた市長選は9月15日~10月15日の間に延期される。また、南部カラブリア州で4月に予定されていた地方選も延期されることが決定した。
各都市の市長選に向けて候補者らは既に準備を進めていたが、保健当局は感染状況に改善が見られず、今後数週間で第3波に見舞われる可能性があると判断した。イタリアの1~4日の感染者数は、前週同期比で約25%増加している。
2月に発足したドラギ政権はほぼすべての主要政党が参加する挙国一致内閣となり、地方政治は各党が独自の政策を実践できる数少ない機会となっている。イタリアでは地方選が国政に与える影響は大きいとされる。
イタリア政府は先に、感染リスクが高い地域での学校閉鎖を含む新たな規制を発表。対象地域では6日からイースター休暇明けとなる4月6日まで、遠隔授業に切り替わる。
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