ドイツのメルケル首相と連邦16州の首相は3日、現行の全国的な封鎖措置について、3月28日まで延長することで合意した。一方、感染者数に応じて、段階的に規制緩和する方針も発表。8日から、書店や花屋などの営業が再開される。
独政府の規制緩和策は5段階から成り、第1段階の美容院などの再開は既に始まっている。書店などの再開は第2段階に該当する。また、8日から集会可能人数も現行の最大2人から、2世帯で最大5人まで(14歳未満を除く)となる。人口10万人当たりの感染者数が35人を下回る地域では、3世帯で最大10人までの集会が可能になるという。
第3段階は早ければ8日からで、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数が50人を下回る地域では、一部小売店や美術館、動物園などが再開できるほか、最大10人での屋外スポーツも許可される。上記の感染者数条件が50~100人の地域では、美術館や小売店などに入る際に事前予約が必要になる。
第4段階として、同感染者数が14日間にわたり50人未満の状態が継続する場合、早ければ22日から、レストランでの屋外飲食、劇場や映画館などの営業も認められる。その後も14日間にわたり感染者数の増加が確認されなければ、第5段階として、最大50人の屋外イベントや屋内スポーツも許可される見通し。
ただし、3日連続で同感染者数が100人を超えた場合は、「緊急ブレーキ措置」として、緩和前の規制が再導入されるという。
さらに、8日から無症状の国民全員を対象に、少なくとも週1回の迅速検査を提供。検査費用は連邦政府が負担する。
政府は22日にも協議を行い、その後の規制緩和方針について話し合う予定だ。
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