英国で、今夏に向けた航空便の予約件数が急増している。ジョンソン首相が22日に、イングランドで導入されているロックダウン(都市封鎖)の緩和計画を発表したためで、ロックダウンなどの影響で収益が激減している航空会社や旅行会社は、思わぬタイミングで拡大する需要の対応に追われている。
ジョンソン首相はロックダウンの段階的解除に向けたロードマップの中で、5月17日から国外への渡航が許可される可能性を示唆した。4月12日に海外渡航規制見直しの詳細を公表する予定。
これを受けて、英国の格安航空大手イージージェットは23日、夏に向けた英国発の航空便の予約件数が全体で4倍超に拡大したと発表。休暇の予約だけなら7倍超に急伸したという。
予約時期は8月が最も多く、次いで7月、9月だった。渡航先は、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、トルコなどが人気という。
また、英同業ジェットツー・コム(Jet2.com)も、同様の予約件数がおよそ7倍に膨らんだほか、ドイツの旅行大手TUI子会社のTUIUKも、予約件数が6倍に上昇したと発表した。
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