英国由来の変異株の感染急拡大により、ドイツで新型コロナウイルスの感染率が再び上昇している。国立ロベルト・コッホ研究所によると、過去24時間の感染者数は21日に7,676人となり、伸びは前週から1,562人拡大。ドイツでは22日に、16州のうち10州で学校が再開したばかりだが、さらなる規制緩和の計画に暗雲が立ち込めている。
全土での7日間平均の発症率は60.2で、前日の57.7から上昇。政府はかねて、規制緩和の目標として発症率最大50を掲げている。1人の感染者が二次感染させる平均的な人数を示す基本再生産数の7日間平均は20日時点で1.07となり、過去数週間で最高に達している。
シュパーン保健相は17日、新規感染件数に占める英国型変異株の比率が、同日時点で2週間前の6%から22%に拡大していると公表。国内の新規感染者数は減少傾向にあるものの、この変異株が支配的になれば、再び感染者が急増する恐れもあるとしていた。
ドイツのメルケル首相と連邦16州の首相は先に、変異株の感染拡大への懸念から、現在実施されている全国的な封鎖措置を3月7日まで延長することで合意。ただし、最優先としていた学校と保育園の再開については、各州政府の判断に委ねていた。理美容院も、医療用マスクの着用など厳格なガイドラインに従う限り、3月1日から営業再開を許可するとしている。
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