ジョンソン首相は15日、新型コロナウイルス対策としてイングランドで実施するロックダウン(都市封鎖)の解除に向けたロードマップを22日からの週に示す方針を明らかにした。今回が最後のロックダウンとなるよう、「慎重で逆戻り不能」な形で緩和を進めるべきとしている。
同首相は、ワクチン接種計画は順調に進んでいるものの、感染率は依然として高く、新規入院患者数は1日1,600人と昨年4月の感染第1波時の水準を上回っていると指摘。国民は「楽観性と忍耐強さ」を併せ持つ必要があると話した。
ロックダウン解除へのロードマップについては、「まだ何も決定していない」とコメント。「かなり不透明な部分もあるが、正常化への道筋をできるだけ示す」と述べるにとどまった。
同首相は併せて、ナイトクラブや劇場などの再開に向け、迅速検査を活用する可能性を示唆した。ナイトクラブは、昨年3月に1回目のロックダウンが導入されて以来、営業再開を認められておらず、劇場も観客間のスペース確保が困難なため、ほとんど再開されていない。
同首相は迅速検査について、「昨年に再開できなかった業種で用いることは可能」とコメント。「ワクチンとの併用が進むべき道となるだろう」と話した。
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