ドイツのメルケル首相と連邦16州の首相は10日、現在実施されている全国的な封鎖措置を3月7日まで延長することで合意した。感染力がより強いとされる新型コロナウイルスの変異株の感染拡大が懸念されているため。ただし、学校や理美容院などは、これより早く再開される見通し。
メルケル首相は、同国での新規感染者数の減少を受け、封鎖措置の効果が出ていると指摘。一方、変異株の感染拡大が「これまでの成功を台無しにする可能性がある」として、さらなる警戒を呼び掛けている。
政府は今回、最優先としていた学校と保育園の再開について、各州政府の判断に委ねるとした。理美容院も、医療用マスクの着用など厳格なガイドラインに従う限り、3月1日から営業再開を許可することで合意した。
今後の規制緩和の見通しについては、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数が35人以下の状態が安定して続いた場合、小売店や美術館などの営業を段階的に再開させていく方針も明らかにした。国立ロベルト・コッホ研究所によると、10日時点での同感染者数は68人となっている。
メルケル首相と連邦16州の首相は、3月3日に感染状況を再評価し、その後の方針を決める予定。
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