イングランド全域で先に導入されたロックダウン(都市封鎖)による、新型コロナウイルスの感染抑制効果は薄いようだ。緩やかな感染拡大の兆しが表れている。インペリアル・カレッジ・ロンドンが21日、最新の調査結果を明らかにした。
今回の調査は、ロックダウンが導入された翌日の1月6日から15日までの10日間、14万2,900人を対象に実施された。それによると、基本再生産数は1.04と、依然として感染は拡大基調にある。検査で陽性となった人の割合は1.58%で、昨年11月25日~12月3日の前回調査から1.5倍以上に上昇。5月の調査開始以降で最も高い水準となった。
今回の調査で最も感染者の割合が高かったのはロンドンの2.8%で、前回から2倍以上に上昇。一方、ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバーでは前回調査より下がっている。
感染者の割合は、全世代で前回より上がっている。最も高いのは、18~24歳の2.51%。65歳以上の0.94%よりも2倍以上高い。
ハンコック保健・社会福祉相はこの結果を受け「向こう数週間、警戒を解くことはできない」とコメント。感染を抑えるために全員が自宅にとどまり、役割を果たすことが重要だとしている。
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