ドイツの連邦各州で8日以降、先に1月末までの延長とさらなる厳格化が決定した新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための新たな封鎖措置の導入が進んでいる。ただし、一部の州は新たに強化された移動制限の実施は見送っている。
新たな規制強化は、北部ハンブルクでの導入を皮切りに、11日から全州で実施。今後は、直近7日間の新規感染者数が人口10万人当たり200人を超える地域の住民は、仕事などの正当な理由がない限り、自宅から半径15キロメートルを超えての移動が制限される。
ただし、ザ・ローカルによると、南西部バーデン・ビュルテンベルク州と西部ノルトライン・ウェストファーレン州は移動制限を導入していない。また、東部テューリンゲン州と北部ニーダーザクセン州では、規制導入を巡り議論が続いているという。
私的な集まりについては、従来の「14歳以下の子供を除き2世帯5人」から、「子どもを含む最大2人」までに制限された。一方、東部ザクセン州や北部ブレーメン州、南西部バーデン・ビュルテンベルク州は14歳以下の子供を人数制限に含めない判断を下した。南部バイエルン州は3歳未満を規制対象から除外している。
政府は2月1日以降の規制については、1月25日に方針を協議する見通しだ。
国立ロベルト・コッホ研究所によると、ドイツでは10日に感染死者数が累計4万人を突破。感染者数はこれまでに190万人超に上り、封鎖措置は現時点で効果的な抑制には至っていない。
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