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英国、ワクチン接種を開始 高齢者や医療従事者を優先

英国で8日、米国の製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬品会社ビオンテック(BioNTech)が共同で開発した新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。同ワクチンの実用化は世界で初めて。英国は年内に最大で400万回分の調達を見込む。

接種はまず、英国全土の約50カ所の拠点病院で行われる。国内初の接種は、イングランド中部コベントリーの病院で早朝に開始。接種を受けたマーガレット・キーナンさん(90)は「最初の接種者となったことを光栄に思う」と語った。接種は任意で、1回目の投与から3週間後に2回目の投与が必要になる。

英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は2日に同ワクチンの使用を承認し、ファイザーのベルギー工場から最初の80万回分が供給された。まず介護施設の入居者と職員、医療従事者、80歳を超える高齢者に投与される。

ロンドン市内の病院を訪れたジョンソン首相は、「ワクチンは自分を守るだけでなく英国全体を守るのに役立つ」と強調。国民医療制度(NHS)イングランドの医療ディレクターのポウィス教授はBBCのインタビューで、向こう数カ月で生活が通常に戻ることに期待を示すとともに、ワクチン接種への懸念に対しては、臨床試験を重ねてMHRAが慎重に審査したとして、「最も安全な薬品の一つ」と説明している。

政府は、同ワクチンを2,000万人に2回接種できる4,000万回分の購入契約を結んでいる。12月末で欧州連合(EU)離脱後の移行期間が終了すると、ベルギー工場からの輸送に支障が出ることも懸念されているが、政府は国境通過で混乱が生じた場合には、英軍を待機させてワクチンを空輸する方針を明らかにしている。

政府は、同ワクチンを含めて7種の新型コロナウイルスワクチン計約3億5,500万回分を確保。ワクチンプログラムの第1段階では、人口の約40%に当たる2,500万人以上への接種を目指している。


関連国・地域: 英国ドイツベルギー米国
関連業種: 医療・医薬品社会・事件

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