破産手続きを進めているドイツの決済サービス大手ワイヤーカード・グループは16日、欧州事業のテクノロジー関連のプラットフォームと資産を、スペイン金融最大手バンコ・サンタンデールに売却すると発表した。これにより、主要事業の売却が完了する。
取引額は明らかにされていないが、ロイター通信は関係者の話として、1億ユーロ程度と報じている。取引は関係当局の承認を経て、年内に完了する見通し。
サンタンデールは今回の資産取得で、決済サービス事業ゲットネット(GetNet)を強化し、欧州における成長戦略の促進を狙う。取得先の事業を管理する約500人の従業員はサンタンデールに移管され、ゲットネットのチームに加わる。
ワイヤーカードは8月に破産手続きを開始。同社の管財人は既にブラジル、ルーマニア、北米事業の資産売却を完了。現在はアジアと南米、トルコの子会社の売却を進めており、今後2~3週間で結果を発表する見通し。[M&A]
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