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リバプール全域で大規模検査へ 感染源特定で封じ込め狙う=国内初

英国政府は3日、新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻な地域の一つであるイングランド北西部リバプール全域で、5日から大規模な感染検査の試験スキームを実施すると発表した。症状の有無にかかわらず住民や通勤者ら全員に検査を定期的に提供し、感染源を特定することで、ウイルス封じ込めに有効な方法を模索する狙い。こうした大規模検査の導入は国内で初めてとなる。

このスキームでは、綿棒を使った既存のPCR検査と、1時間以内で結果が判明する新たな検査方法とを組み合わせる。検査場を大学や介護施設、職場などに設置して域内全土に拡大するとともに、受診の事前予約についても多様な方法を用意するとしている。

検査を通じて判明した陽性結果は、国民医療制度(NHS)が集計し、新規感染者数のデータの一部として公表されるという。この試験スキームが成功すれば、クリスマス前にも全国に拡大される見通し。

英国の累計感染死者数は約4万7,000人と、欧州諸国の中で最も多い。特にリバプールはイングランドで最多を記録しているほか、感染者数も10月30日までの1週間で人口10万人当たり352人と、イングランド全域での平均153人を大きく上回る。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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