ベルリン・ブランデンブルク国際空港(BER)が10月31日に開港した。当初は2011年の開業を予定していたが、工事の遅延により延期を繰り返した挙句、新型コロナウイルス危機下という最悪のタイミングでのオープンとなった。
同空港は06年に着工したが、設計や施工上の問題点が次々と明らかになり、開業が何度も延期されていた。フィナンシャル・タイムズによると、同空港のターミナル運営責任者は「これだけ待った挙句、航空産業が大打撃を受ける中での開港となったのは悲劇だ」とコメントしている。
同空港はまず第1ターミナルをこの日に開業する。第2ターミナルは21年春にオープンする予定。隣接するシェ―ネフェルト空港は、10月25日からブランデンブルク国際空港の第5ターミナル扱いとなり、発着便名もこれまでの「SXF」から「BER」に変更されている。
同空港の開港に伴い、市北西部のテーゲル空港は11月7日に定期便の発着を終了する。
ブランデンブルク国際空港は、シェーネフェルト空港とテーゲル空港、08年に閉鎖された市中心部の旧テンペルホフ空港の3空港に代わるベルリンの新たな空の玄関口として、シェ―ネフェルト空港を拡大する形で建設された。工事の遅延を受け、総工費は当初予定の20億ユーロから60億ユーロに膨らんでいる。ブランデンブルク国際空港とテーゲル空港の運営会社には、ベルリン市とブランデンブルク州がそれぞれ37%出資するほか、連邦政府も26%を拠出する。
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