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ロンドンの警戒水準引き上げ 屋内での世帯間交流を禁止

英政府は15日、ロンドンを含む一部地域の新型コロナウイルスの警戒レベルを現行の「中程度(ティア1)」から「高い(ティア2)」に引き上げると発表した。17日から適用され、パブやレストランを含む屋内での世帯間交流が禁止される。BBC電子版などが伝えた。

今回、警戒レベルが引き上げられるのは、ロンドンのほか、エセックス州、ヨーク州、サリー州の一部、カンブリア州の一部、ダービー州の一部。イングランドでは既に、マンチェスターやノッティンガム、バーミンガムなどにティア2が適用されており、対象が拡大される格好だ。

うち、感染状況がより深刻なマンチェスターでは、近く警戒レベルが「非常に高い(ティア3)」に引き上げられる可能性がある。ティア3では、屋内外に関わらず世帯間の交流が一切禁止されるほか、食事を提供しないパブやバーは閉鎖を命じられる。なお、警戒レベル決定の基準となる感染者数などの数値は示されていない。

ハンコック保健・社会福祉相は「こうした措置は決して容易ではないが、極めて重要だ」とコメント。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)という前例のない事態に見舞われる中、政府は平時としては最も困難ないくつかの選択を下す必要に迫られていると話した。

■北アイルランドは再び封鎖へ

英領北アイルランド政府は14日、新型コロナウイルスの感染封じ込めに向け、再び封鎖措置を導入すると発表した。16日から4週間にわたり、レストランやパブの営業は持ち帰りサービスを除いて禁止されるほか、ホテルも一時休業となる。ただ、学校や大学の休校措置については2週間にとどめる方針だ。

同措置は、英国で初夏以降に導入されている感染防止策としては最も厳格な内容となる。なお、隣国アイルランドでは、北アイルランドと国境を接する3州の感染拡大が深刻化しており、同3州の行動制限レベルを5段階中の「4」に引き上げた。


関連国・地域: 英国アイルランド
関連業種: マクロ・統計・その他経済社会・事件

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