ドイツのメルケル首相は14日、連邦16州首相と協議し、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けたさらなる規制強化で合意した。過去7日間の10万人当たりの新規感染者数に応じ、マスク着用義務や集会人数制限などを導入する。
今回の合意では、過去7日間の新規感染者数が10万人当たり35人以上となった場合に、公共の場でのマスク着用義務が補足的に強化され、人が密集する場所での着用が義務付けられる。また、飲食店への法定閉店時刻の導入を推奨。祝賀などのための集まりは公共の場では25人まで、私的空間では15人までに制限される。
新規感染者数が10万人当たり50人を超えた場合は、マスク着用義務を拡大。飲食店は午後11時までに閉店する必要がある。祝賀などのための集まりは公共の場では10人まで、私的空間では2世帯または10人までに制限される。さらに、こうした地域との不要不急の行き来は自粛するよう要請。該当地域からの旅行者に対する規制については11月8日に再度検討する。
各州政府は今後、合意に基づきそれぞれの具体的な措置を決定する。メルケル首相は「今われわれが何をするかが、このパンデミック(世界的流行)をどう乗り切るかの決め手となる」と述べ、新たな規制の影響を受ける企業を支援する計画を明らかにした。状況が悪化すればさらなる規制厳格化もあり得るが、春のような封鎖措置は避けたいと強調している。
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