イングランド北東部の7地域で30日から、飲食店など全ての屋内での世帯間交流が違法となる。新型コロナウイルスの感染が再流行しているためで、違反すれば最大で6,400ポンドの罰金が科される。
対象地域は、特に感染拡大が深刻なノーサンバーランドやニューカッスル・アポン・タイン、サンダーランド、ダラムなどで、約200万人が影響を受ける。パブやレストランに加え、既に禁止されている、自宅や庭での別世帯を交えた集まりも違法となる。
18歳以上の違反者には、初犯で罰金200ポンドが科されるが、14日以内に支払えば半分に減額される。罰金額は違反を重ねるごとに倍増し、最大6,400ポンドとなる。
一方、感染防止策を講じた学校や職場は規制の対象とはならない。
ハンコック保健・社会福祉相によると、これらの地域での新規感染者数はここ最近急増。うち6地域では、過去1週間の新規感染者数が人口10万人当たり100人を超えるという。
7地域では先に、封じ込め策が厳格化。同じ世帯や「サポート・バブル」以外の人との交流が制限されたほか、飲食店および娯楽施設は、午後10時から翌午前5時まで営業が禁止されている。
■マンチェスター市長、飲食店の夜間閉業見直し求める
イングランド中部マンチェスターのバーナム市長は、レストランやパブの午後10時以降の営業禁止ルールを早急に見直すべきと主張している。自宅や屋外で集まる人が増加しているため。
同市長は、夜間営業が禁止されて以降、スーパーや路上は多くの人であふれていると指摘。こうした光景はリバプールやヨークといった他の地域でも見られるという。
政府報道官は、現時点でこの規制を見直す具体的な計画はないが、一連の封じ込め策は全て再検討の段階にあるとしている。
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