国際航空運送協会(IATA)は1日、航空業界の回復には、空港で新型コロナウイルスの検査を実施することにより、各国が安心して渡航規制を解けるようにする必要があるとの考えを示した。
IATAは、国外からウイルスが持ち込まれるリスクを各国の保健当局が許容できる範囲内に抑え、渡航規制が安全に解除されるよう、正確かつ迅速で規模の拡大が可能な検査手法を開発し、航空旅行手続きに組み込む必要があるとしている。
IATAが併せて発表した7月の統計によると、世界の旅客運航需要は前年同期比80%減。5月の91%減、6月の86.5%減から落ち込みは徐々に緩和しているものの、需要回復の足取りは遅い。
IATAのアレクサンドル・ドジュニアク最高経営責任者(CEO)は、「各国政府が渡航規制や自主隔離措置の実施と解除を繰り返しているため、消費者の多くは安心して旅行の計画を立てられず、航空会社も運航スケジュールを再構築できずにいる」と指摘している。
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