世界の新型コロナウイルスの累計感染者数が、2,500万人を突破した。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、8月31日午後3時半時点(協定世界時)で2,525万4,339人となり、死者数は84万6,985人に増加。感染者のうち4割近くを米国とブラジルが占めている。一方、欧州でも主要国を中心に感染再拡大の懸念がさらに高まっている。
当局発表の数字を国別に見ると、フランスでは28日、過去24時間の新規感染者数が7,379人となり、封鎖措置解除後で最多を記録。感染第1波のピークだった3月31日の7,578人に迫った。ロイター通信によると、8月29日は5,453人、30日は5,413人で推移しており、保健省は感染の広がりが勢いを増していることを危惧している。
スペインでは28日、過去24時間の新規感染者数が3,829人を記録。27日の3,781人から高止まりしている。サンチェス首相は国内の感染状況について、自治州政府が必要に応じて中央政府に緊急事態の権限委譲を申し出るべきだと主張。一方、地方政府の政治家は国家的な対策が必要だと訴える。
ドイツは28日に1,571人、29日に1,479人だった後、30日は785人、31日は610人と減少傾向にある。イタリアでは31日までの24時間で新たに996人の感染が確認された。28日の1,462人から3日連続で減ったが、5月上旬の水準で推移している。
英国は30日時点で1,715人となり、6月4日以降で最多を記録した。BBC電子版によると、ドイツの旅行大手TUIが8月25日に運航したギリシャのザキントス島発ウェールズのカーディフ行き便で、31日までに乗客計16人の感染が発覚。残りの乗客200人近くが自主隔離義務を負う事態となった。ギリシャは現時点で、帰国時の自主隔離義務が伴う対象国ではないが、ザキントス島については29日付で地元の新型コロナウイルス関連規制に従うよう注意喚起している。
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