英政府は13日、フランスやオランダなどからイングランドへの入国者に対し、新型コロナウイルス封じ込めのための14日間の自主隔離を再び義務付けると発表した。15日午前4時から発効する。これらの国で感染率が上昇しているためで、英政府はこれまでにベルギーやスペイン、ルクセンブルクなどからの入国者に対しても自主隔離措置を再導入している。
今回は他にもモナコ、マルタ、英領タークス・カイコス諸島、オランダ領アルバが自主隔離免除の国・地域リストから外れた。英政府によると、フランスでは7~13日の週にかけて、新規感染者数が66%拡大。人口10万人当たりの週ベースでの感染者数も52%増加した。オランダは、7~13日の週の新規感染者数が52%伸びた。マルタでは過去7日間の伸びが2倍超に達している。英在住者に対しては、これらの国・地域への渡航自粛を勧告している。
英政府は、自主隔離免除国からの帰国者についても、帰国時に渡航記録と連絡先情報の提出を求めている。これに違反した場合は100ポンドの罰金が科せられる。
BBC電子版によると、フランスも英国に対して同様の措置を取る方針。英国のシャップス運輸相によると、14日朝時点で英国人約16万人がフランスに滞在しているが「致し方ない」とコメント。規制が切り替わる直前には空港や英仏海峡の港、国際高速鉄道ユーロスターが帰国ラッシュで混雑するとみられる。なおフランスの過去24時間における新規感染者数は14日発表時点で2,669人。2,000人台を超えるのは過去1週間で4度目となる。
ダッチニュースによると、オランダは英国からの帰国者に対し、現時点で自主隔離を義務付けてはいない。しかし、15日付で英国の渡航自粛レベルを中程度の「オレンジ」に引き上げ、不要不急の渡航を避けるよう要請する方針だ。
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