英航空大手ヴァージンアトランティック航空は14日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受けた業績悪化に対処するための救済計画を発表した。民間資本による12億ポンドの資本増強と、向こう5年間の再建計画により、2022年までに黒字復帰を目指す。
向こう18カ月の資本増強計画では、親会社ヴァージン・グループが2億ポンドの現金を注入するほか、米ヘッジファンドのデビッドソン・ケンプナー・キャピタル・マネジメントが1億7,000万ポンドを融資する。また、株主のヴァージン・グループと米デルタ航空が計4億ポンドの手数料を繰り延べまたは免除し、債権者が4億5,000万ポンド超の返済猶予を与える。
ヴァージンアトランティック航空はパンデミックによる打撃を受け、英政府に最大5億ポンドの融資を求めていたものの、政府の救済は最後の手段であるべきとして拒否されていた。
同社は業績の悪化で3,500人の整理を進めているが、残りの6,500人の雇用は守られるとしている。また、運航再開は7月20日を予定している。
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