英イングランドで7月4日から飲食店や理容店、映画館などの営業再開が許可されるのに伴い、英政府は24日、こうした業種向けの新型コロナウイルス感染対策の新指針を公表した。座席の配置換えやアプリを通じた注文を促している。
7月4日から再開するのは、飲食店(テーブル席のみ)、理容・美容店、映画館、美術館、テーマパーク、宿泊施設、図書館などの公共施設など。いずれの業種も、職場の感染リスク評価を実施してウェブサイトで公表するとともに、清掃・消毒手順を確立するよう促されている。また、顧客や来訪者の連絡先を記録し、21日間保管することも要請されている。
パブやレストランなどには事前予約制を推奨し、顧客の到着時間をずらすほか、セルフサービスは最小限にとどめ、スマートフォンのアプリを通じて注文をとるよう促している。最低1メートルの社会的距離が確保できるようテーブルの配置換えを行うことや、大声を出さなくても会話ができるようBGMの音量を抑えることも要請している。
理容・美容店など至近距離でサービスを提供する業種には、従業員の顔面シールド着用や、顧客間をスクリーンなどで仕切ることを促している。
ジョンソン首相は23日、7月4日から封鎖措置を大幅に緩和すると発表。これらの業種の営業再開を認めるとともに、社会的距離を2メートルから1メートルに短縮する計画を示していた。ただし、屋内のスポーツジムやコート、ナイトクラブ、屋内遊戯施設、ネイル・エステサロン、プールやスパなどは閉鎖が続く。
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