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独で基本再生産数が2.88に 新型コロナ集団感染で再規制も

ドイツで21日、新型コロナウイルスの1人の感染者が二次感染させる平均的な人数を示す基本再生産数が2.88となった。北西部ギュータースロー(Gutersloh)の食肉処理場で1,300人超が集団感染したことを受け、前日の1.79から急上昇。独政府は規制の再導入を余儀なくされる恐れもある。

基本再生産数は3日連続で上昇。長期にわたるウイルスの封じ込め策が必要なレベルに達している。

集団感染が発生した食肉処理場のあるノルトライン・ウェストファーレン州では、同処理場の社宅に住む従業員など約7,000人が自主隔離に入り、近隣の学校や介護施設などは閉鎖された。さらに広範囲にわたる封鎖措置が敷かれる可能性も浮上している。

国立ロベルト・コッホ研究所によると、過去数週間で託児所や病院、難民収容施設、物流拠点などで集団感染が発生しているという。

ドイツは感染拡大の抑制に成功し、死者数を比較的低く抑えているとされる。メルケル首相はかねて、規制を長期間継続する考えだったが、経済回復を求める各州の圧力に押され、4月末から封鎖措置を段階的に解除。レストランのほか、学校やほぼ全ての小売店の営業が再開している。再び規制を導入することになれば、同国経済にとり大きな打撃になるとみられている。


関連国・地域: ドイツ
関連業種: 医療・医薬品社会・事件

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