フランスのマクロン大統領は18日、ロンドンを訪問した。シャルル・ドゴール元大統領が第2次世界大戦中、ロンドンからフランス国民に対独抗戦を呼び掛けるラジオ演説を行ってから80周年の記念行事に出席するためで、新型コロナウイルス対策の封鎖措置導入以降で初の外遊となる。ジョンソン英首相との会談では、ブレグジット問題や新型コロナウイルス対策について協議した。
マクロン大統領は、英国のチャールズ皇太子の公邸クラレンス・ハウスで皇太子夫妻に出迎えられた後、英首相官邸でジョンソン首相と対面。両首脳は、ドゴール氏がロンドン亡命中に書いた手紙や、同氏を支援した英国のチャーチル元首相にまつわる品を鑑賞した後、英仏空軍機による儀礼飛行を見学した。
マクロン大統領とジョンソン首相は会談で、英国が6月8日から入国者に義務付けている14日間の自主隔離を両国間で緩和する可能性や、行き詰まっている英・欧州連合(EU)間の貿易交渉について協議した。
仏陸軍次官だったドゴール氏は、1940年6月にナチスの侵攻を受けパリが陥落した後、ロンドンに亡命。80年前のこの日、英公共放送BBCラジオを通じて仏国民にナチスへの徹底抗戦を呼び掛けた。
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