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欧州で規制解除さらに進む 伊では2カ月ぶりにカフェ再開

欧州各国で、新型コロナウイルス封じ込め策を解除する動きが一段と進んでいる。1日当たりの死者数が着実に減少しているためで、流行が特に深刻だったイタリアでは、18日からカフェやバー、理容店などを含む多くの事業活動が約2カ月ぶりに再開。スペインでは公共の場で最大10人までの集会が認められ、アイルランドでは金物や園芸用品を扱う店舗などの営業が解禁された。BBC電子版が伝えた。

イタリアではこの日、バーやカフェ、レストラン、ほぼ全ての小売店が営業を再開。ただし、いずれの場合も社会的距離を確保する必要がある。また、県内の移動制限は撤廃され、友人などと自由に会うことも認められる。

同国の1日当たりの死者数は減少を続けており、17日は145人と、3月に封鎖措置が開始されて以来、最低を記録している。コンテ首相はこうした中、6月からのさらなる規制緩和方針を発表。同3日から、欧州連合(EU)加盟国の旅行者を受け入れることなどを検討している。

スペイン政府は先に、封鎖措置を4段階に分けて緩和し、6月末までに一定の制限を伴う「新たな日常」に復帰する計画を発表。11日からはほぼ全土が第1フェーズに入り、マスクを着用し、社会的距離を保った状態での最大10人までの集会が許可された。映画館や博物館、劇場なども、収容人数を制限した上での営業が認められる。

一方、バルセロナやマドリードなど一部都市では適用されず、ほぼ全ての規制が継続される。この日から認められたのは、小型店舗の再開や小規模の葬儀のみ。

保健省傘下機関トップのフェルナンド・シモン氏は、スペインはウイルスの伝染防止を近く実現できるとしつつ、第2波のリスクは依然として大きいと指摘する。また、サンチェス首相は非常事態宣言をさらに1カ月延長することを検討している。

ベルギーでは厳格な規制下で小学校と中学校が再開。博物館や動物園も人数を制限した上での営業が始まった。ギリシャは中学校の休校措置を解除。ポルトガルやポーランドでもレストランやカフェが営業を再開している。

ハンガリーやスロベニアなどの中東欧諸国では、文化・商業施設、幼稚園、小学校および中学校の一部学年が再開した。


関連国・地域: EUアイルランドイタリアスペイン
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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