• 印刷する

エアバス、防衛・宇宙部門で事業再編へ

欧州航空・防衛最大手エアバスは17日、防衛・宇宙部門の事業再編に向け従業員代表との協議を開始したと発表した。コスト構造を見直し、長期的競争力を高めるためとしている。

同部門のダーク・ホーク最高経営責任者(CEO)は、「基本的な事業見通しは、特に中核事業では引き続き堅調」とした上で、「ここ3年は予期せぬ逆風に見舞われて受注やEBIT(利払い・税引き前利益)、業績全般が影響を受け、継続的な改善努力によってもそれを補うことができなかった」と説明している。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同部門は過去5年にわたり拠点閉鎖や小規模な人員整理、事業売却などを通じて業績改善に努めてきたほか、最近では事業の簡素化によるコスト削減計画を進めていた。同部門の従業員数は約3万4,000人。エアバスは従業員側との協議を経て、再編計画の詳細を公表する見通し。

防衛関連情報を手掛ける英ジェーンズ・インフォメーション・グループによると、エアバスの防衛・宇宙部門はここ3年連続で受注が減り続けている。ホークCEOはその原因として、通信衛星の需要減退や防衛機器の発注判断の遅れ、ドイツのサウジアラビアへの武器輸出禁止などを挙げている。加えて、納入が遅れている軍用輸送機「A400M」の問題も業績を圧迫しているという。[労務]


関連国・地域: フランス
関連業種: その他製造運輸雇用・労務政治

その他記事

すべての文頭を開く

BNP、アクサの資産運用部門買収完了(12/24)

化粧品ロレアル、韓国同業を買収(12/24)

投資ティケオー、最大15%の人員削減検討(12/24)

NTN、仏子会社が最新駐輪場を開発(12/24)

BASF、仏ルイ・ドレフュスに事業売却(12/24)

ベルギー、使い捨て電子たばこの販売禁止(12/23)

マクロン氏、サイクロン被害のマヨット訪問(12/23)

エアバス、印で商業ビル賃貸=GCC設立に(12/23)

フランス、つなぎ予算が成立=上院も可決(12/20)

バイル氏の首相就任、国民の6割超が不満(12/20)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン