独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は28日、自動運転技術の開発を手掛ける子会社フォルクスワーゲン・オートノミー(VWAT)を設立すると発表した。米シリコンバレーや中国にも拠点を置き、一定条件化でドライバーによる操作が不要となる「レベル4」(高度自動運転)技術の実用化を目指す。
VWATはミュンヘンとVWグループの本拠地である独北部ウォルフスブルク(Wolfsburg)に本社を置き、2020年にシリコンバレー、2021年には中国にも子会社を設置する計画。トップには、米アップル出身でVWグループ自動運転部門の上級副社長を務めるアレクサンダー・ヒッツィンガー氏が就任する。
VWATはまず商用車で米自動車技術者協会(SAE)の定める「レベル4」技術の実用化を図る方針で、VW商用車部門と共同でロボット・タクシーやロボット・バン向けの自動運転システムを開発する。フィナンシャルタイムズによると、具体的には同部門から発売予定のEV限定ミニバス「I.D.バズ(Buzz)」の自動運転化に取り組み、これに成功すれば、VWやアウディなどのブランドとも協業する。
ヒッツィンガー氏は「VWATを自動車産業とテクノロジー産業の専門知識を統合するグローバルなテクノロジー企業として確立させたい」と話している。[環境ニュース]
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