ポーランドで13日、総選挙の投開票が行われ、与党・法と正義(PiS)が代議院(下院、定数460)で第1党の座を維持する見通しとなった。開票率99.5%の時点で、得票率は43.8%に達し、再び単独で過半数議席を占める見込み。
最大野党で中道右派の市民プラットフォーム(PO)は27.2%を獲得し第2党となった。民主左翼連合(SLD)は12.5%、ポーランド農民党(PSL)と右派政党クキズ15の連合が8.6%を得た。極右の政党連合「コンフェデレーション」は6.8%を確保している。
総選挙では、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)が最大の争点の一つとなった。PiSとカトリック教会は、LGBTの権利を認めることはポーランドの伝統的家族観と価値観を脅かすものと訴えていた。また、公正な市場競争と司法などの国家制度へのアクセスを保証するためには、愛国心を持つ人々が経済・文化的エリート層に取って代わるべきと強調。ナショナリスト色を前面に押し出し、リベラル的価値観の排除を呼び掛けていた。
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