独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は25日、上半期(1~6月)の営業利益(特別損益除く)が99億7,900万ユーロとなり、前年同期比1.9%増加したと発表した。収益性の高いスポーツタイプ多目的車(SUV)の需要が堅調だったほか、高級スポーツカー部門ポルシェやチェコ子会社シュコダの販売増加が貢献した。
営業利益を部門別に見ると、中核の自動車部門は75億8,900万ユーロと、10.5%拡大。「VW」ブランドの乗用車に限ると7.3%増加している。金融サービス部門は8.9%増えた。グループの営業利益率は8%と、1年前から0.2ポイント低下している。
売上高は4.9%増の1,251億9,700万ユーロ。純利益は排ガス不正を巡る特別損失が減ったことを追い風に、71億6,800万ユーロと8.4%伸びた。販売台数は2.8%減の536万5,000台だった。
VWは通年について、販売台数は前年をやや上回るとの予想を維持。市場を取り巻く押し下げ要因として、経済環境の不透明感や競争激化、為替レートの不安定さ、新車登録における規制強化などを上げている。また、グループの売上高は前年から最大5%増加すると予想。営業利益率(特別損益除く)については、グループ全体と乗用車部門が共に6.5~7.5%になるとの見方を示した。
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