娯楽施設の運営を手掛ける英マーリン・エンターテインメンツは6月28日、同社に29.58%出資する玩具大手レゴの創業者一族の投資会社キアクビ(KIRKBI、デンマーク)によるコンソーシアムと、身売りで合意したと発表した。マーリンの事業拡大に向け、長期的投資が必要と判断したとしている。
同コンソーシアムにはキアクビのほか、米投資ファンドのブラックストーン・グループ、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)が参加。マーリン株1株当たり455ペンスの支払いを提示しており、これは発表前営業日の終値に15.2%のプレミアムを上乗せした水準で、同社の企業価値を47億6,600万ポンドと見積もった格好だ。フィナンシャルタイムズによると、同コンソーシアムはマーリンの負債約12億ポンドも請け負う。
今回の取引はキアクビの持ち株以外を対象とするが、買収完了時には同社の保有株もコンソーシアムの持ち株に組み込まれるとしている。取引は関係当局の承認を経て、年内の完了を見込む。[M&A]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。