独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は5日、「VW」ブランドと自動車部品の開発・製造部門VWコンポーネンツのデジタル化に向け、2023年までに最大40億ユーロを投資すると発表した。これに伴い、IT(情報技術)関連スタッフ2,000人超を新たに雇用する一方、事務職で最大4,000人を整理する計画だ。
VWは人員整理の一環として、1962~64年生まれの従業員を対象に自主退職を募る。一方、VWザクセンの従業員に関しては、2029年までの雇用を保証することで事業所委員会と合意している。また、従業員研修に6,000万ユーロを追加投資し、総額1億6,000万ユーロとする方針だ。
「VW」ブランドのラルフ・ブラントシュテッター最高執行責任者(COO)は「VWはデジタル時代に適した企業となるための持続可能な基盤を構築している」とデジタル変革の意義を説明している。
VWは3月、電気自動車(EV)への移行と生産性向上を目指す計画の一環として、「VW」ブランドで2023年までに最大7,000人を整理する方針を示していたが、今回の決定はこれを大きく下回った格好だ。[労務]
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