スーパー英2位のセインズベリーは1日、2018/19年度(3月9日までの52週間)の税引き前利益(特別損益除く)が6億3,500万ポンドとなり、前期比7.8%増加したと発表した。4月に英競争・市場局(CMA)が却下した米ウォルマート傘下の英3位アズダの買収計画に絡み4,600万ポンドのコストを計上したものの、傘下のカタログ販売アーゴスとのシナジー効果で増収増益を実現した。
売上高(VAT含む)は2.1%増の324億1,200万ポンド。既存店ベース(ガソリン除く)では0.2%減少した。分野別では、食品のオンライン販売が6.9%伸び、コンビニエンスストアは3.7%拡大した。雑貨は横ばいで、衣料品はマイナスだった。
同社は当期にコンビニエンスストアを10店舗、スーパーを3店舗それぞれ新設した。期末時点の総店舗数はコンビニエンスストアが820店舗、スーパーが608店舗となっている。
アーゴスについては、90店舗をスーパー内に新設した。同社買収によるEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)へのシナジー効果は、当初の予定より9カ月早く、当期で目標の総額1億6,000万ポンドを達成した。
マイク・クープ最高経営責任者(CEO)は今年度について、400店舗超の改修とオンライン事業の技術改良に投資を続けると明らかにした。また、向こう3年で6億ポンド以上の負債圧縮を目指すとしている。[M&A]
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