欧州自動車工業会(ACEA)は15日、10月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が108万3,612台となり、前年同月比7.3%減少したと発表した。9月の23.5%減から落ち込みが緩和したものの、EUで新たに導入された「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)」の影響で、引き続き主要5カ国は軒並みマイナスに沈んだ。
主要5カ国では、ドイツとイタリアが共に7.4%縮小。スペインは6.6%減少し、英国は2.9%下がった。フランスは1.5%減っている。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では111万8,859台と、1年前を7.4%下回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21.6%縮小し、「VW」ブランドに限ると15.2%下がった。グループの市場シェアは1年前の24.7%から20.9%に低下した。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は1.2%減少。仏ルノーは14.6%減った。伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は13.3%、米フォードは0.9%のマイナスとなった。
高級車は独BMWと独ダイムラーがそれぞれ13.6%、7.6%拡大し、印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)も15.5%伸びた。
日本車は日産自動車が26.2%減り、ホンダは5.8%減少。トヨタ自動車(レクサス含む)は4.7%増加した。韓国勢は現代自動車が4.7%落ち込んだ半面、傘下の起亜は4.5%増えた。
1~10月の累計登録台数は30カ国全体で1,342万4,360台と、1年前を1.4%上回っている。
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