スウェーデンのトラック大手ボルボは16日、車両に使われている排ガス制御部品が想定より早く劣化しているため、窒素酸化物(NOx)の排出量が基準値を超える恐れがあると発表した。現時点では影響する車両の台数は明確ではないものの、修理費が膨らむ可能性もあるという。
同社のこれまでの調査によれば、劣化は全ての車両やエンジンに同じように発生しているわけではないという。すでに各国の関係当局への報告を進めており、対応策について協議を始めている。最も影響が大きくなるのは、同社にとっての2大市場である北米と欧州になる見込み。
同社によれば、納車時点では排ガス制御部品を備えた全車両が基準値を満たしていた。また部品の劣化が車両の安全性で問題を引き起こすことはなく、排出制御を除けば車両またはエンジンの性能を悪化させることもないと説明している。現時点では、対処が必要となるエンジンや車両の数を推定できないため、費用面での影響は不明としている。
ボルボは昨年、欧州と北米で14万3,373台のトラックを販売している。[環境ニュース]
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