• 印刷する

BMW、中国合弁の出資75%に 外資規制撤廃で初の過半数取得へ

独高級車大手BMWは11日、中国合弁会社である華晨宝馬汽車(華晨BMW)への出資比率を現在の50%から75%に引き上げると発表した。中国の外資規制緩和を背景に、合弁相手の華晨汽車集団から36億ユーロで25%株を買い取る。外国の大手自動車メーカーが中国企業の経営権を掌握するのは初めて。併せて、華晨BMWの生産能力拡大に向け30億ユーロ以上を投資する方針だ。

BMWにとって中国は最大の市場だが、同国政府は1994年以降、同国で生産を行う外国の自動車メーカーに現地企業との合弁会社設立を義務付けており、外国メーカーの出資比率を50%以内に制限している。ただ、2022年にこの外資規制が撤廃される予定となったため、BMWはこれに合わせて同年に華晨BMWの25%株取得の取引を完了するとしている。

BMWは併せて、華晨BMWが中国北東部の遼寧省瀋陽市に構える鉄西工場と大東工場に、向こう数年に30億ユーロ以上を投資する。これにより、同社の生産能力を現在の約40万台から2020年代前半までに65万台以上に拡大する方針。また、2020年以降は大東工場で100%電動の「iX3」を一手に生産し、世界各地に輸出する。

BMWは米中の貿易摩擦により、米国で組み立てた自動車の中国への輸入コストが上昇し、業績に響く見通しとなっている。今回の措置には、中国での現地生産を拡大し、こうしたコストを引き下げる狙いもある。[M&A]


関連国・地域: ドイツアジア米国
関連業種: 自動車・二輪車金融マクロ・統計・その他経済政治

その他記事

すべての文頭を開く

VW工場、再び警告スト 団交と同日、経営側に圧力(12/09)

クボタ、独で小型建設機械の生産拡大(12/09)

鉱工業生産、10月は1%減少(12/09)

絶縁素材クレンペル、クロアチアに新拠点(12/09)

独VNG、オランダ企業とグリーン水素生産(12/09)

キャセイ航空、ミュンヘン便就航=来年6月(12/09)

ポルシェ、中国に新たなR&D部門設立(12/09)

独経済、25年は0.1%拡大 人件費高騰など足かせ=IW予想(12/06)

ドイツの求人数、7四半期連続で減少(12/06)

エアバス、防衛・宇宙部門で2千人削減へ(12/06)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン