英資産運用会社シュローダー(Schroders)と英金融大手ロイズ・バンキング・グループは7日、富裕層向けの資産運用を行うウェルスマネジメント事業の提携に向け、協議を進めていると明らかにした。ただ、現段階では提携が実現するかは不透明で、適切な時期に次の発表を行うとしている。
今回の発表はスカイニュースの報道を受けたもので、それによると、両社は新たに合弁を設立してウェルスマネジメント事業を統合する計画という。新会社にはロイズが50.1%、シュローダーが49.9%をそれぞれ出資する方針だ。ウェルスマネジメント事業はシュローダーが戦略的に注力する分野で、昨年の純利益は2億7,330万ポンドだった。
また、スカイニュースはウェルスマネジメント事業のほかにも2件の提携が検討されていると報じている。うち1件は、シュローダーがロイズ傘下の生保事業スコティッシュ・ウィドウズ・ライフ・インシュアランスと締結する1,090億ポンド規模の投資運用契約で、これはスコティッシュ・ウィドウズが英資産運用会社スタンダード・ライフ・アバディーン(SLA)との契約を打ち切るのに伴うもの。残りの1件は、シュローダー傘下の資産運用会社カゼノブ(Cazenove)・キャピタルとの取引という。[M&A]
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