欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは7日、2018年第2四半期(4~6月)のユーロ圏19カ国の実質域内総生産(GDP、改定値)が前期比0.4%拡大したと発表した。伸びは第1四半期から変化がなかった。
家計最終消費支出は0.2%増加し、前期から伸びが0.3ポイント減速。政府最終消費支出は0.4%拡大し、0.3ポイント加速した。投資を示す総固定資本形成は1.2%増と、前期の0.3%から大きく加速している。貿易は輸入が1.1%増となり、輸出の0.6%増を上回った。
GDP成長率を国別に見ると、ドイツは0.5%増加し、第1四半期の0.4%から伸びがわずかに加速。フランスは0.2%と前期から横ばい。スペインは0.6%、イタリアは0.2%で、共に0.1ポイント減速した。ユーロ圏外では英国が0.4%で、前期から0.2ポイント加速した。
ユーロ圏のGDPは、前年同期比で2.1%拡大。2次速報値から0.1ポイント下方修正され、第一四半期の2.4%から減速した。EU28カ国全体では前期比で0.4%、年率では2.1%それぞれ伸びた。
欧州委員会は先に発表した夏季経済見通しの中で、今年のユーロ圏のGDPが前年比2.1%拡大するとの見方を示した。米国との貿易摩擦や、英国のEU離脱交渉における不透明感を背景に、前回5月時点の春季予測から0.2ポイント引き下げた。EU加盟28カ国のGDPは、2018年は2.1%増、2019年は2%増を見込む。
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