製薬・化学バイエルは5日、避妊システムを手掛ける米コンセプタス(Conceptus)に対する株式公開買い付け(TOB)が成功したと発表した。バイエルは4月、コンセプタスの全株式を買い取ることで合意。5月末には米連邦取引委員会(FTC)の承認も取り付けていた。
この日午前零時に締め切られたTOBでは、コンセプタスに合わせて96.4%出資する株主が取引に応じた。バイエルの提示額は1株当たり31ドルで、取引総額は11億ドル。買収完了後、コンセプタスはバイエルの子会社に組み込まれる予定。
コンセプタスは、手術を必要としない独自の避妊システム「エシュア(Essure)」を開発。米国などで10年以上にわたり販売している。バイエルは同社の買収により、長期的・短期的な避妊法を提供できるとしている。
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