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ICT見本市CeBITが開幕 今年もジャパン・パビリオン設置

世界最大級のICT(情報通信技術)の総合見本市「CeBIT(セビット)」が11日、独北部ハノーバーで開幕した。15日までの日程で、モノのインターネット(IoT)やビッグデータ、人工知能(AI)などをテーマに、70カ国・地域から約3,000の企業・団体が出展。日本からは、日本貿易振興機構(ジェトロ)がパートナー国だった昨年に引き続き「ジャパン・パビリオン」を主催している。

「ジャパン・パビリオン」は、ビジネスと民間セクターのデジタル化をテーマに新設された「d!conomy(ディコノミー)」エリアに設けられ、面積は446平方メートル。計21の企業・団体が参加しており、うち15社は今回が初出展となる。また、出展者における中小企業の割合は80%に上る。昨年は、参加した日本企業が約8,000件の商談を実現している。ジェトロは6月から日独スタートアップ企業の支援活動を開始しており、この支援拠点に関する情報発信に向け12日にイベントを開催する。

日本企業では、凸版印刷がドイツ政府が進める製造業の高度化プロジェクト「インダストリー4.0」向け遠隔ロボット操作用次世代視覚システムなどを展示。ソフトバンクグループ傘下のソフトバンクロボティクスは、身長120センチメートルの自律型ヒューマノイドロボット「ペッパー」のアプリを利用者がカスタマイズできるソフトウエア開発キットを紹介している。

他には、BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)、フォード・モーターの独米自動車大手4社による合弁会社で電気自動車(EV)向け充電設備を手掛けるイオニティー(Ionity)が、最新の急速充電器を出展。VWは同社初の完全自動運転コンセプト車「セドリック(Sedric)」の最新版「セドリック・アクティブ」を公開した。野外活動向けで、ウインドサーフィンに必要な道具を一式搭載できる仕様になっている。また、独EV新興企業イーゴー(e.GO)は、新たな都市部のモビリティーソリューションとして電気ミニバスなどを展示している。

なお今年はパートナー国を設定せず、開催時期も通例の3月から6月に変更された。[日本企業の動向][環境ニュース]


関連国・地域: ドイツアジア
関連業種: 自動車・二輪車電機その他製造IT・通信マクロ・統計・その他経済

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