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新政権樹立へ「大きな進展」 五つ星運動と同盟が共同声明

イタリアの第1党で反体制派政党の「五つ星運動」と第2党で中道右派の同盟(旧北部同盟)は10日、新政権の樹立に向けた「大きな進展があった」とする共同声明を発表した。首相候補の選定や閣僚人事で一定の合意に達したものとみられ、連立交渉の妥結に道筋が見えた格好。交渉期限を13日まで延長して協議を詰めた上で、首相任命権を持つマッタレッラ大統領に結果を報告する方針だ。

五つ星運動と同盟は先に、マッタレッラ大統領を交えた会談での連立交渉がまとまらず、同大統領が示唆した暫定政権案をあらためて拒否したため、再選挙を実施する案で一致していた。マッタレッラ大統領は9日夜に暫定政権を指名する予定だったが、五つ星運動のディマイオ党首と同盟のサルビーニ党首が24時間の交渉延長を要求したため、この発表を延期。両党の党首による直接会談を経て、今回の共同声明に至った。

両党が交渉を再開したのは、同盟と中道右派連合を組むフォルツァ・イタリアを率いるベルルスコーニ元首相が、同盟単独での連立交渉を容認する方針を示したため。五つ星運動はかねて、政治腐敗の象徴と見なすベルルスコーニ氏との提携解消を同盟と連立を組む条件としてきたが、同盟はフォルツァ・イタリアとの連合解消を拒否してきた。しかし、交渉の妨げとなっていた同氏が身を引いたことで組閣への道が開けた。ベルルスコーニ氏は議会の信任投票で連立政権に反対することを明言しながらも、今後も同盟とは地域レベルでの提携を続けていくとの声明を出した。

五つ星運動と同盟は共に、欧州連合(EU)の会計ルールや銀行規制、対ロシア制裁などに否定的な姿勢をとっており、両党が手を組むことは最も不安定な結果をもたらすと見なされてきた。しかし、交渉が妥結すれば、3月の総選挙から約2カ月間続く政治的空白に終止符が打たれることとなる。

総選挙では五つ星運動が32%、同盟が17%の得票率を獲得しており、どちらの党から首相を選出するかが連立交渉の大きな課題として残っていた。候補者には同盟のジオルゲッティ議員の名前が浮上している。


関連国・地域: EUイタリアロシア
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治

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