英蘭資本の石油メジャー、ロイヤル・ダッチ・シェルは26日、第1四半期(1~3月)の純利益が58億9,900万ドルとなり、前年同期比67%増加したと発表した。生産量が増加したほか、原油価格の上昇やコストの低下が追い風となった。
在庫評価変動の影響と特別損益を除いた純利益は53億2,200万ドルと、前年同期比42%増えた。これを事業別に見ると、探査・採掘の上流部門は15億5,100万ドルと3倍弱に拡大。ガス部門は2倍超に増えた。一方、製油や販売を手掛ける下流部門は32%の減益だった。上流部門の石油・ガスの生産量は日量286万7,000石油換算バレルと5%縮小したが、ガス部門と合わせると383万9,000バレルで2%伸びている。
シェルは英ガス・石油大手BGグループの買収資金を確保するため、2018年末までに300億ドル相当の資産を売却する計画を進めており、既に約260億ドル分が完了している。
ベン・ファンビューデン最高経営責任者(CEO)は「ガス部門が引き続き伸びて好調だったほか、上流部門の利益率が改善した」と述べた。また、パフォーマンスの改善や新規プロジェクトなどを通じてポートフォリオの質を高めていく方針を示した。[M&A]
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