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ルフトハンザが過去最高益 コスト削減や投資が実結ぶ

独ルフトハンザ航空は15日、2017年12月期の純利益が23億6,400万ユーロとなり、前期比33.1%増加したと発表した。コスト削減策やサービスの質向上への投資が実を結び、過去最高益を記録した。

売上高は12.4%増の355億7,900万ユーロ。うち旅客収入は283億9,900万ユーロと15.2%増えた。運航会社別に見ると、主力のルフトハンザ旅客部門が6.7%増の164億4,100万ユーロ。スイスインターナショナルとオーストリア航空はそれぞれ5.7%、9.5%拡大し、これら3社を合わせた「ネットワークエアラインズ部門」は6.6%増えた。格安航空ユーロウイングスや買収したブリュッセル航空などは「2地点間輸送部門」として統合され、1年前から96.2%伸びた。

グループの乗客輸送実績は有償旅客キロ(RPK)換算で15.2%増加。搭乗率は80.9%と、1.8ポイント上昇している。

EBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は29億7,300万ユーロと、1年前から69.7%増加。3年連続で過去最高を記録した。これをベースとする利益率は8.4%と2.9ポイント改善している。

同社は今年について、燃料コストが7億ユーロ高くなり業績の改善を相殺すると予想。そのため、特別損益を除くEBITは前年をわずかに下回るとみる。1座席当たり収入が恒常為替レートベースで前年並みとなる一方、燃料費を除く1座席当たりコストは1~2%縮小するとの見通しを示した。

ルフトハンザは昨年、経営破綻したエアベルリンの資産取得計画のうち、オーストリア子会社ニキ航空(NIKI Luftfahrt)の取得を断念した。欧州委員会の承認が得られなかったためで、ルフトハンザはユーロウイングスの事業拡大により、エアベルリン破綻によって生じた国内市場の需給ギャップを埋める考えだ。

■エコノミー向けに「選べる食事」提供

ルフトハンザは併せて、今年5月からドイツ発の長距離路線のエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスで、追加料金を支払って希望の食事を注文できる「アラカルトダイニング」の提供を始めると発表した。

網焼きステーキや特選すし入りの弁当、バイエルン地方の軽食、地中海風のエビのパスタなど7種類の食事から選択できる。追加料金は19~33ユーロで、通常提供される1回目の食事の代わりとなる。出発の24時間前までにオンラインで予約が可能。[M&A][EU規制]


関連国・地域: ドイツEUベルギーオーストリアスイス
関連業種: 食品・飲料運輸IT・通信天然資源マクロ・統計・その他経済

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