2月は低下も高水準 ユーロ圏製造業PMI確定値

金融情報サービス会社IHSマークイットは1日、2月のユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数、確定値)が58.6ポイントになったと発表した。速報値から0.1ポイント上方修正されたが、前月からは1ポイント低下。それでも過去18年で最も高い部類で推移し、景気の「改善」と「悪化」の境目である50ポイントを56カ月連続で超えている。

調査対象の8カ国のうち、オランダは63.4ポイントで過去最高を記録。ギリシャは56.1ポイントで引き続き分岐点を上回り、過去18年弱で最高に達した。スペインも56ポイントと過去3カ月で最も高い。一方、イタリアは56.8ポイントと過去5カ月で最低に沈んだ。オーストリアは59.2ポイント、アイルランドは56.2ポイントにそれぞれ低下している。

ユーロ圏経済をけん引するドイツは60.6ポイント。速報値から0.3ポイント上方修正されたものの、1月を0.5ポイント下回った。2カ月連続で低下し、2017年10月以降で最低となっている。新規受注は勢いが弱まり、輸出向け受注の伸びは過去7カ月で最も小さい。一方、雇用ペースは3カ月連続で減速したが、過去22年での最高に近い水準を維持している。

フランスは55.9ポイントと、速報値から0.2ポイント下方修正され、1月からは2.5ポイント低下した。新規受注の伸びは2カ月連続で縮小。雇用ペースは2017年6月以降で最も減速した。

ユーロ圏製造業PMIのサブ指数を見ると、生産高と新規受注の伸びは前月に引き続き減速。雇用は調査対象の全8カ国で拡大し、全体でのペースは統計開始以来で最高に達した昨年11月と12月の水準に迫った。仕入れ価格は過去7年弱で最高を記録した前月から縮小したものの、最も高い部類に入る。出荷価格は過去7年近くで最も上昇している。

IHSマークイットのクリス・ウィリアムソン首席エコノミストは、ユーロ圏の製造業PMIは2カ月連続で低下したものの、企業は18年ぶりの高成長を維持しているとコメント。一方で、減速傾向の一因に生産能力の限界があり、業界の需要が供給を上回る現状はインフレ圧力が続くことを示していると指摘した。

■英国は過去8カ月で最低

IHSマークイットによると、2月の英国の製造業PMIは55.2ポイント。1月から0.1ポイント低下し、過去8カ月で最低に沈んだ。しかし分岐点の50ポイントは19カ月連続で超えており、製造業生産の伸びは四半期ベースで0.4%程度という。


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