化粧品で世界最大手の仏ロレアルは8日、2017年12月通期の営業利益が46億7,630万ユーロとなり、前期から3%増加したと発表した。アジア市場を筆頭にラグジュアリー製品の需要が力強く伸びた。
化粧品事業の売上高は260億2,370万ユーロと、継続事業・恒常為替レートベースで4.8%増えた。うち足元の西欧は2.6%のプラスを確保し、北米は1.7%伸びた。新興市場も全体で8.9%増え、うちアジア・太平洋は大きく12.3%拡大した。
部門別では、ラグジュアリー製品が10.5%伸び、「エルセーブ」などのコンシューマー製品が2.2%増加した。アンチエイジング(抗老化)用のアクティブ製品は5.8%上向いている。
ロレアルは今年について、市場は引き続き活況を呈し、継続事業・恒常為替レートベースで大幅な増収と利益率の向上が見込めるとした。
なおジャンポール・アゴン会長兼最高経営責任者(CEO)はこの日、同社に23.12%を出資する食品で世界最大手のネスレ(スイス)が株式を売却する意向がある場合、これを取得する準備があると明らかにした。仏製薬大手サノフィの株式9%を売却して取得資金に充てる計画があるほか、複数の金融機関から融資の申し出があるという。ネスレはコメントを控えている。[M&A]
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