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英初の大型V2G試験実施へ オクトパス、700万ポンド投資

エネルギーの新興企業オクトパス・エナジーは、電気自動車(EV)のバッテリーに蓄積された電力を電力系統に供給する「ビークル・トゥー・グリッド(Vehicle to Grid、V2G)」施設の試験展開プロジェクトを立ち上げた。総額700万ポンドを投じて、全国135カ所にV2G技術を採用したEV充電施設を展開する。英国でV2Gの大規模な試験が行われるのは、これが初めて。

V2Gは、駐車中のEVを蓄電リソースとして送電系統とシェアし、EV所有者が系統安定化サービスによる電力収入を得られるようにする技術。今回のプロジェクトでは、利用者が双方向の充電設備を通じてEVを充電したり、自宅に電力を供給したり、余剰電力を電力系統に売り戻せるようにする。

プロジェクトの狙いは、自家用EVのバッテリーを利用することにより、送電系統の柔軟性を高めるとともに、一般家庭のエネルギー料金や輸送コストを引き下げ、電力および運輸産業の脱炭素化も促されると証明すること。プロジェクト費用のうち300万ポンドは、低排出車両庁(OLEV)と民間企業・エネルギー・産業戦略省が政府の研究資金助成機関「イノベートUK」を通じて拠出する。

プロジェクトを手掛けるコンソーシアムには、オクトパス・エナジーと同社傘下のオクトパス・エレクトリック・ビークルズのほか、配電会社UKパワー・ネットワークス、EV充電システムを手掛けるチャージポイント・サービシズ、エネルギーコスト低減システムを手掛けるオープン・エナジー(Energi)、エネルギー効率化を推進する非営利団体エナジー・セービング・トラスト、米コンサルティング会社ナビガント(Navigant)の計7社・団体が参加する。

オクトパス・エレクトリック・ビークルズのフィオナ・ハワース最高経営責任者(CEO)は、「V2G技術はエネルギーの様相を一変させるとよく言われるが、実際に国内の数百世帯にそれを提供するのはこのコンソーシアムが初めて」と話している。

オクトパス・エナジーは2016年に電力・ガスの小売り事業に参入。再生可能エネルギー由来の電力供給に注力し、自ら太陽光発電および風力発電事業に投資している。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 自動車・二輪車電力・ガス・水道サービスマクロ・統計・その他経済

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