• 印刷する

ハイランドで初の試運転 日立のヴァージン向け新車両

英ヴァージン・グループ傘下の鉄道運行会社ヴァージン・トレインズは17日、イーストコースト線(ロンドン―スコットランド・アバディーン/インバネス)向け高速列車「あずま」の試験走行を、スコットランドのハイランド地方で実施したと発表した。ハイランドへの同車両の乗り入れはこれが初めて。

イーストコースト線向け高速車両「あずま」(Photo by  Spsmiler/Wikimedia commons)

イーストコースト線向け高速車両「あずま」(Photo by Spsmiler/Wikimedia commons)

「あずま」に使用されている車両は、英国の都市間高速鉄道計画(IEP=Intercity Express Programme)向けに日立製作所が手掛けた「クラス800」で、来年12月の営業運転開始を予定している。

ヴァージンは、イーストコースト線向け車両を日本語で「東」を意味する「あずま」と命名。今回はエディンバラからインバネスまで試験走行し、イングランド中北部ドンカスター(Doncaster)の車両基地に戻った。日立は「あずま」を65編成納入する予定。これにより、席数は1万2,200席増えるため、ピーク時のロンドン・キングスクロス駅までの輸送能力は28%拡大するという。

「クラス800」は10月、グレート・ウェスタン線(ロンドン―ウェールズ・スウォンジー)で営業運転を開始した。日立はこれらの車両製造に向け、2015年にイングランド北東部ダラム近郊のニュートンエイクリフ(Newton Aycliffe)で工場を開所。月産能力は35~40両で、約960人が雇用されている。また、イーストコースト線向けにアバディーン、インバネス、エディンバラの車両基地の刷新に1,800万ポンドを投じている。[日本企業の動向]


関連国・地域: 英国アジア
関連業種: その他製造建設・不動産運輸マクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

英米貿易協定、不透明感拡大 トランプ関税に違法判決=米司法(05/30)

英、年金改革案発表=メガファンド設立構想(05/30)

国防省、サイバー分野に10億ポンド投資(05/30)

乗用車生産台数、4月は8.6%減少(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

英国最大のバイオエタノール施設が閉鎖危機(05/30)

渋滞税20%引き上げ提案 ロンドン交通局、26年から適用へ(05/29)

当局、水道テムズに1.2億ポンドの罰金命令(05/29)

スコットランド2空港、職員がスト決行も(05/29)

下院、終末期患者への「死の援助」法案可決(05/29)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン