ルフトハンザ、ニキ取得断念 ニキ航空、欧州委の承認得られず

独最大手のルフトハンザ航空は13日、経営破綻したエアベルリンの資産取得計画のうち、オーストリア子会社ニキ航空(NIKI Luftfahrt)の取得を断念すると発表した。欧州委員会はかねて、これによりルフトハンザが国内市場で圧倒的優位を確立しかねないと懸念。ルフトハンザは是正案を提出したが、同委が今回、なお不十分との見解を示したため、取引実現は不可能と判断した。

エアベルリンは8月に破産手続きを申請。ルフトハンザは10月、傘下の格安航空ユーロウイングスの事業拡大に向け、ニキ航空と地域航空子会社LGウォルター、航空機20機を約2億1,000万ユーロで引き受けることで合意していた。LGウォルターについては引き続き取得を目指す考えで、この日、多数の発着枠の放出を盛り込んだ改定案を同委に提出した。

ニキ航空には英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)や、英旅行大手トーマス・クック傘下の独コンドル航空が関心を示しているとされる。ただエアベルリンによると、12日時点では有力な提案は示されていない。引き受け先が見つからなかった場合、ニキ航空も破産手続きを申請することになる。

■英イージーの取得計画は承認

欧州委員会は12日、英格安航空大手イージージェットによるエアベルリンの一部資産の取得計画を無条件で承認した。欧州連合(EU)の航空市場の競争に悪影響を及ぼす恐れはないと判断したため。

イージージェットは10月、ベルリン・テーゲル空港などの発着枠の取得を含む総額4,000万ユーロの契約を締結。エアバス「A320」最大25機のリースやエアベルリン従業員1,000人ほどの雇用引き受けで合意しており、来年1月初めにもテーゲル空港を新拠点に国内線と国際線の運航を開始する予定。欧州委はベルリン発着便について、数々の強力なライバルが存在することも、今回の承認理由の1つに挙げている。[M&A][EU規制]


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