EU、対英交渉の内部準備へ サミットで決議=姿勢を軟化

欧州連合(EU)は20日の首脳会議(サミット)で、ブレグジット後の英国との貿易関係を巡る協議に向け、EU内部で準備を開始することを決議するもようだ。英国との貿易交渉の開始は見送るものの、同国がEU拠出金の清算額で譲歩すれば、12月にも貿易交渉を開始する方針を示している。貿易協定がまとまらないまま英国が離脱するハード・ブレグジットの回避に向け、姿勢を軟化し、英国に譲歩を促す狙いとみられる。ロイター通信が入手したサミット決議文の草案を元に伝えた。

英国のEU離脱を巡る両者間の第5回交渉は12日に終了したが、欧州委員会の首席交渉官を務めるミシェル・バルニエ氏は、貿易交渉の前段となる拠出金やEU市民の権利、英・アイルランド間の国境問題を巡る交渉で大きな進展はなかったとコメント。このため貿易交渉への移行は推奨できないとしている。特に英国のEU拠出金の清算問題については「交渉が行き詰まっている」と話していた。

今回の決議文草案によると、EUはバルニエ氏の判断に同意した上で、加盟27カ国と同氏ら対英交渉担当者に対し、内部で準備的な話し合いを始めるよう促す方針。将来的な対英関係や、制度の激変を避けるための移行期間について、できるだけ早く交渉を開始する必要があると指摘し、英国に対しては、拠出金の清算額や在英のEU市民の権利を巡る譲歩を求める。

決議文の草案は、トゥスク欧州理事会議長(EU大統領)が作成し、英国を除く加盟27カ国に提出したもので、加盟各国の承認を得た上でサミット後に発表される見通し。EUは19日にメイ英首脳を交えて協議をした後、20日に加盟27カ国のサミットを開く予定。[EU規制]


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関連業種: 経済一般・統計社会・事件政治

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