パリ中心部の観光名所エッフェル塔で、防弾ガラスの壁を設置する準備が開始された。過去2年間でテロが相次ぎ、これまでに200人以上が犠牲になったことを受けた措置で、塔と年間600〜700万人におよぶ観光客を守る。AFP通信などが伝えた。
壁の高さはおよそ3メートルで、塔を挟む2本の道路沿いに設置される予定。これにより、車両突入を防ぐ役割も果たす。さらに別の両側にある公園内にも柵を設置する。市の観光担当者は「人々の訪問を妨げることはない」と話している。
設置工事は10月5日に開始し、2018年5月の完成を見込む。工費は2,000万~3,000万ユーロと報じられているが、詳細は明らかになっていない。
エッフェル塔では他にも、塗り替えとエレベーター改修を含む2年間の改装プロジェクトを2018年に開始する。2021年には新たなレセプションセンターの建設も始まるという。一方、賛否が分かれていた地下のショッピング・ギャラリーは廃案になった。2024年の夏季オリンピック・パラリンピック開催に向けて、着々と準備が進められている。
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