• 印刷する

石油・ガス生産を2040年までに終了 フランス、探査権の交付停止へ

フランスは、2040年までに国内での石油と天然ガスの生産を終了する方針だ。地球温暖化ガスの排出量を削減する狙いで、現行の採掘ライセンスの更新は行わず、来年には新たな探査権の交付も停止する計画。6日に内閣に提出された法案を元に、各紙が伝えた。

政府は年内の法案成立を見込んでいる。同国の化石燃料の国内生産量は年間約600万バレルと、国内需要の約1%を占めるに過ぎず、2040年以降も石油の輸入や精製は続ける方針。このため、新法の意義は概ね象徴的なものにとどまる。

ただ、新法が成立すれば、政府はこれまでに受け取った40件以上の探査ライセンス申請を全て却下することになる。フランス本土ではカナダのバーミリオン(Vermilion)・エナジーなどがライセンスを保有している。また、仏石油メジャーのトタルは本土での石油探査は打ち切っているものの、仏領ギアナ沖のギアナ・マリタイム油田など海外領でライセンスを保有しており、影響を受けることが予想される。

マクロン政権は、2050年までに同国のカーボンニュートラル化を目指すとともに、2020年以降の温暖化ガス削減の世界的な枠組みとなるパリ協定の順守に注力している。ユロ環境相はこれに向け、7月に気候変動対策計画を発表。この中で、2040年までにガソリンおよびディーゼル車の販売を終了する方針も打ち出している。[環境ニュース]


関連国・地域: フランスカナダ
関連業種: 自動車・二輪車天然資源マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

仏空港で欠航相次ぐ=管制官スト中止も(04/26)

エティハド、超大型旅客機を導入=パリ路線(04/26)

当局、米MSとアマゾンを調査=AI提携で(04/26)

TikTokが一部機能停止=欧州委が警告(04/26)

電子機器エオラーヌ、マレーシアに工場開設(04/25)

ユーロ圏PMI、4月は上昇 2カ月連続で分岐点越え=速報値(04/25)

オクトパス、米の浮体式洋上風力発電に投資(04/25)

英仏海峡で5人死亡、移民移送法案の通過後(04/25)

仏ミシュラン、ルーマニアに生産移転へ(04/24)

仏製薬サノフィ、ベルギーで99人整理(04/24)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン