伊公益事業アチェア(ACEA)は、ローマ市とフィウミチーノ市で、9月から夜間に水道の水圧を引き下げると発表した。例年にない高温と乾燥で水不足が深刻化しているため。建物の高層階では供給が滞る可能性もあるという。
過去3年間のローマの降雨量は通常に比べて70%減少し、水源の1つである市北郊のブラッチャーノ湖の水位も低下。ローマに水を供給する2本の送水路でも水量の減少が続いている。7月には公共水飲み場への給水を一時停止するなどの措置が取られたが、8月は休暇でローマを離れる市民が多いため水の消費量自体が減っていた。
アチェアは、水道管の水漏れを食い止めるため、5月以降で既に1,300カ所の修繕を進めている。しかし異常な日照りのため、消費量が増える9月に水量制限に踏み切らざるを得ないと説明している。
これに対して政府は健康上の問題が生じる可能性を警告。産業界からは水不足が観光業や娯楽産業などに打撃を与えると懸念を示している。[環境ニュース]
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